夜勤のある介護士が陥りやすい睡眠障害とは?

交替勤務や夜勤専従などで夜勤のある介護士は、睡眠障害に陥ることがあります。

本来なら寝ている時間である深夜に働くことが続くことで身体症状や精神的な障害が出てくることを交代勤務睡眠障害といいます。

なぜ交代勤務することで様々な障害が出てくるのでしょうか。私たちの体内時計は睡眠や活動している時間を25時間の周期でセットしています。このリズムは昼間は活動して夜は寝る人のリズムとなっていますので、夜勤と日勤が不規則に入り込んでいる人はこのリズムが乱れてしまい、睡眠障害の原因となってしまうのです。

まず、夜勤が終わって、朝や日中に寝ようと思っても、とても体は疲れているのに寝付けないという症状があります。また、入眠できても何度も目が覚めてしまう症状もあります。これらが、代表的な睡眠障害の症状です。その他にも、起きた後もぐっすり寝た感覚がない、勤務中に眠たくなってしまう、などが挙げられます。

この状態が進みますと、勤務時間における注意力の散漫、集中力の低下が見られるようになり、業務に支障をきたすようになってしまいます。

さらに続くと胃炎や下痢などの消化器症状や肩こり、抑うつ症状にまで発展してしまう場合もあるそうです。他の疾病、例えばがんや循環器系の疾患などのリスクも高くなることがわかっているので、早いうちに対策をとる必要があります。

対策としては、夜勤前の仮眠は夕方前までに取っておくことや、夜勤中の仮眠は午前4時から5時までの間で少しでもとること、また夜勤後の仮眠はあまり長い時間とってしまうと夜また眠れなくなってしまうので短めにする、などがあります。